風が吹く 砂が舞う 私を見つめる 数多の目 利かない耳が 捉えかけた 人ならざるものたちの 囁き 私が前に進むためには 何が必要なのだろう 異形のものたちよ 我らは 血の契約を交わした これより そなたらは 私の 目となり 耳となれ 闇を裂き 光が射す 私を護るものが消える 砂が舞う 私を阻む 《独り 彷徨い何処へ行く?》 彼らを人と認めぬならば 何を以て人と呼ぶのか 異形のものたちの 運命と 嘆くことなかれ 私は そなたらの命を 見つめ続けよう 異形のものたちよ 我らは 共に生き 共に朽ちる これより そなたらと 私は…