僕はある王国の騎士で 城を護っています 此処には王様と王妃様と そして君が居ます ある日 護衛の目が離れたその一瞬に 君は攫われて 幽閉の身 直線距離で 君のとこまで飛んでゆくから 待っていてね 僕は君を助ける騎士 囚われた君の助けを求めるその細い腕を掴んで 飛んでゆくよ 僕は君を助ける騎士 君はこの小さな王国の たった一人の王女 強大な隣国の王子との 挙式は次の季節 だから これはきっと最後の飛行 そうさ きっとこれは 禁断の恋 直線距離であの王国まで君を連れて 飛んでゆくよ 僕は君を助ける騎士 囚われた君を助けだしたお礼に接吻を下さいなんて 許されない 僕は君を助ける騎士 幼い頃に 何も知らずに 僕らが出逢い 交し合った あの約束は もう守れない 囚われの君は美しい王女 僕は一介の騎士 叶うならば 君が僕を 忘れぬように