もう二度と夢など見ないように ぼくはけっして眠らない体になろう 記憶をリセットして この世界にぼくの知っている人は 誰もいなくなる さみしさと恐怖を置き去りにして ぼくの味方は誰もが見えない暗がり 助けを求めるのをやめただけ それだけでもう大丈夫 きっと そう思えた  誰かがささやいている 多分ぼくのすぐそばで ぼくには何にも聴こえない もうずいぶん前から 涙を流さないで 怒りを感じないで 笑顔も見せないまま ぼくは生きてゆく 一人きりで いつか時が流れて 誰もいなくなったら やっと安心できたぼくは 星になる 闇に溶けて光ろう もう二度と愛など語らぬように ぼくは口を縫い付けて黙ってしまおう どこからか響く懐かしいメロディ それも聴こえないように つよく耳を塞ぐ 誰かが泣きはじめる 多分ぼくの手をとって ぼくには何にも届かない そっと瞼を閉じた やわらかい微笑みも あたたかな手のひらも あの約束もぼくは覚えていないよ 何もかも忘れて ただ一つだけ ぼくの心の奥で ずっと燻っている 捨てられなかった何かが叫んでいる 目を覚まして 声を聴いて lalala... 聴こえるでしょう?"心"の声が もう二度と悪夢など見ないように ぼくは君と手を繋ぐ 強く握りしめる