未だ我らが 奇蹟を信じて生きて居た 幼き日々 陽は輝き 生命は神々に護られ 随に揺蕩う 嗚呼 森の深奥に棲む 我らが父よ 彼の地へ向かう前に どうか往くべき途を 示したまえ 揺らめく最果ての地か 遥かな空の彼方か 苛酷な運命ならば 尚此の身を千切る覚悟よ 今世界は 数多の破滅の芽を孕み 微睡んでいる 陽は傾き 神々は何時か身を隠し 我らを見捨てた 嗚呼 深き湖沼に潜む 我らが母よ 彼の地を閉ざす前に どうか往くべき途を 掲げたまえ 微かな想いを辿り 僅かな跡を求めて 滅び行く運命だと 享け容れる事は容易でも 我らの力を以って 彼らを食い止めようぞ 此の身が朽ち果てても 護るべきものが在るから 世界が 睡る前に 奇蹟の記憶よ 蘇れ